シブカル祭 2015.10.16[fri] - 10.25[sun]

女子が集えば世界が変わる!?

INTERVIEW

vol.

とんだ林蘭

とんだ林蘭

アーティスト

“とんだ林蘭”(とんだばやし・らん)という変わった名前のアーティストをご存知でしょうか? 独創的なコラージュ作品や、可愛くも鋭いイラストレーション、アーティストやファッションブランドとのコラボレーションをはじめ、インスタグラムでは9,000人以上のフォロワーが支持する不思議な女の子。そんな彼女がいよいよ「シブカル祭。」に初参戦です!

Q.1最近の活動状況について教えてください。

仕事として受ける作品制作の他に、9/5(土)から中目黒のギャラリーVOILLDで始まる個展の準備を進めています。あと、『VOGUE JAPAN』が主催し9/12(土)に開催されるショッピング・イベント「FASHION’S NIGHT OUT」にチームラボ×MIHARAYASUHIRO×とんだ林蘭のコラボで参加するので、その準備もしています。「FASHION’S NIGHT OUT」ではMIHARAYASUHIROとコラボグッズを作ったり、チームラボの「チームラボカメラ」のフレームを私のアートワークにして、お客さんが私のアートの一部になるというものを作っています。他は、日々好きに作品制作をしていますね。

Q.2現在の活動に至るまでの経緯を教えてください。

もともとファッションが好きで、服飾専門学校へ行き、卒業後にアパレル販売員の仕事をしていました。でも24歳くらいの時になんとなく辞めたんです。その時に何かやりたいことがあったわけではないんですが、ただメラメラ燃えていました(笑)。やりたいことも、できることも無かったけれど、当時まわりに居たひとまわり以上年上の人たちが、自分の好きなことを形にして生活していて、いま思うと彼らの影響があったのかなと思います。とんだ林蘭の名前をつけてくれたレキシの池ちゃん(池田貴史)とか、好きで通っていた浅草の服屋で出会った人たちとか。アパレルを辞めてとりあえず事務の仕事に就いたのですが、仕事が暇で落書きをしてたら、それを見た人から「イラストレーターになったら?」といわれ、最初は仕事にするなんて考えられないし、勉強もしてないし……と思ったのですが、その一言でスイッチが入り、描き始めました。そして、絵やコラージュをTwitterにアップしていったら、知り合いのミュージシャンからフライヤーを作ってと頼まれるようになって、そこから始まったという感じです。

 

Q.3インスタグラムやTwitterなどSNSでも人気のとんだ林さんですが、自分のなかで技法や発表方法による作品の区別はありますか?

線画もコラージュも絵の具の作品も、最近インスタグラム(https://instagram.com/tondabayashiran)に上げているような立体作品も、自分のなかでは境界なく、好きなものを作っています。それから、私はいつも、日常生活を大事にしたいと思っているんです。作品以外に友達との写真などの日常もインスタグラムにアップしているんですが、そういうプライベートも隠さずに出していきたくて。というのは、例えば、スーパーでパックのお肉がたくさん並んでいるのを見て「可愛い!」と思う瞬間があって、それを写真に撮りたくなったりとか。日常のなかで見つける、日常にすごく近い非日常というか、自分にこんなことが起きるんじゃないかなと予感したり、ワクワクする気持ちがすごく好きで、創作の源なんです。

Q.4作品を発表する時に大事にしていることはなんですか?

発表する時は、お客さんが「来てよかったな」と思ってくれることが第一ですね。せっかく足を運んでくれたのに、がっかりさせたくない。もちろんみんなもそうだと思うんですけど、私は自分なりのラインを越えた作品しか出さないです。だからお客さんが来た後にどう感じたのか、どう思ったのかがすごく気になります。

 

Q.5どんな人に向けて、作品を発表したいですか?

どういう人にとか、誰に向けてというのは無いですね。すっごく受け身で、自分から誰かに何かやろうよと誘ったこともない。有名にならなきゃとか大きい仕事をしなきゃとかいう思考も無くて、いいものができれば自然に広がるはずと思っています。まずは自分が作りたいものを作ることがすごく重要だと。もちろん大きい仕事をいただいた時には嬉しい気持ちがありますが、まずちゃんとした作品を制作しなきゃと思います。なので、作品ができるまでは友達にも詳細を言わないです。真面目すぎかもって最近思うんですけどね(笑)。

 

Q.6「シブカル祭。」への意気込みをどうぞ。

普段自分が作っている作品ではなく、「シブカル祭。」だからできることをやりたくて、いま、大きなネオンの作品を出したいと思っています。これはシブカルについて考えたら出てきたアイディアなので、自分だけだったら思いつかなかった。そういうふうに、今回はひとりじゃ思いつかないことをやりたいですね!!

 

Q.7今後の目標はなんですか?

とにかく作り続けることです。根拠のないメラメラ感があって、もっと作品に集中できるよう、環境を変えたいなと考えています。いい物を作るということをなるべく生活の中で考えたいし、第一にできるようにしたいです。

 

インタビュー一覧に戻る