突撃!目利きインタビュー!!

今年のシブカル祭。で全力女子たちを応援してくれる
“目利き”の皆さんにスペシャルインタビュー!
あんな人からこんな人まで、目利きから読み解くシブカル祭。2013!!!

第8回 伊藤悠さん/island JAPAN代表

13 10.24 UP

プロフィール

island JAPAN代表。magical, ARTROOMディレクターを経て2010年islandをスタート。外部企画のコーディネートや、アーティストの紹介など、アーティストと社会を橋渡しする活動をおこなう。
http://www.islandjapan.com/

Q1
今回は「シブカル展。atパルコミュージアム」の“目利き”としてVENTENSをご紹介いただきましたが、伊藤さんは普段どんな仕事をされていますか?
A1
2010年に独立し、アイランドという会社を立ち上げて、アーツ千代田3331でアイランドメディウムというギャラリーの運営をしています。また、今回のシブカル祭。や、最近ではアートラインかしわという千葉県柏市のイベント、大分のアートプロジェクトなど、展覧会のキュレーションやアートイベントのコーディネート、アーティストマネージメントといった仕事もしています。展覧会やイベントに合わせて作家さんを紹介したり、特につながりの深い、付き合いの長い作家さんのマネージメントをしたり、彼らの参加するアートプロジェクトをどういうふうに運営してくか一緒に考え、進行管理をしたり、グッズ制作をしたりと、そのまわりのあらゆることをしています。
Q2
アートプロデュースというお仕事について教えてください。
A2
決まった道でもなく、あらかじめ用意された道でもないし、あとから仕事になっていく職種というか、よく荒野を進んでいると言われます。クリエイターと同じくらいサバイバルです(笑)。アートプロデュースというジャンルというより、私、伊藤悠ができる役割を考えると、まだ本当になにもかも未開拓で。でも、縁が縁を結んでくれて、続けていけてます。本当にありがたく、人が人に支えられているということを強く感じます。

Q3
伊藤さんにはVENTENSのメンバーとしても参加いただいていますが、VENTENSについて教えてください。
A3
この仕事に就いて10年を超え、こうすればこうなるんだろうっていうことが少しずつですがわかるようになってきました。でも今回は、ちょっと実験してみようと思ったんです。VENTENSの仲間は私がこれまで出会ったなかでも、「ある感覚」のある人たち。それは今の価値観では、わかりやすく出ているわけではないんだけど、これからの時代で大事になる予感がするもの。今回、7人集まる事で、その片鱗でも伝える事ができたらいいなと思い、そしてそれを伝える時に、自分もなかに入って一緒にできたらと思いました。すでにあるものを活かしたり、あるいはこんな感じがいいんじゃないかとアイディアを出す事も考えられるし、それは10年やってきたから出来ているのかなとも思う。シブカル祭。だからこそ、これからのもの、まだ未開拓なところを、自分もVENTENSの一員として提案してみたいと思い、祭には神事がかかせないということで、「みんなが幸せになりますように、フレフレ!全力女子!」という思いをこめて、社をつくりました。今やるべきことがわかってきたからこそ、わからないことがやりたかったのかもしれません。


10/22のパフォーマンス「ベンテンズのべべべべん(ライブ&かみしばい)」での集合写真
Q4
伊藤さんにとって、いまの東京のカルチャーやアートはどう見えていますか?
A4
東京だからできることってたくさんあると思うんです。世界のどの都市に行っても、やっぱり東京ってすごいと思うし、みんなのリテラシーがすごいし、東京こそが世界の最先端だと思っています。音楽、映画、ファッションと同じくらい、アートが普通におもしろがることができるようになれば、もっとすごいってなると思う。例えば、彼女へのプレゼントや自分へのご褒美が、靴やバッグだけじゃなくて、ドローイング作品とか1点もののアート作品になるとかってステキだなあと思います。私自身、もっともっと、ファッションの人や音楽の人とも一緒にいろんなことをやりたいです。日本ほど独特で高度で素敵な文化がたくさんある国って、他にはないと思うんです。西洋の文脈に乗ってそのルールで戦うというより、日本は日本の文脈に乗って独自に成長していけばいいと思っています。そして日本から、東京からどんどんおもしろいもの、ハッピーなものを発信していけたら、世界も平和なんじゃないかと思います。
Q5
若い女子クリエイターにメッセージをお願いします。
A5
アーティストとして自分の色を出し切ること。思う存分、思いついたら全部出し切る。みんな、ひとりひとりかけがえない色をもってる。女の子がそれを出し切って、超えていくような気持ちでみんな輝けば、未来は明るいと思ってます。