安全ちゃんのクリエイターインタビュー
全世界の貧困ガールの蜂起をよびかけるブロガー・安全ちゃんが自らインタビューアーとなり、 個性豊かな参加クリエイターの女子たちを訪ねました。
第二回: ステレオテニスさん
12 10/01 UP
ステレオテニスさんとの一問一答!
オススメの雑誌
オススメの本
欲しいので見つけられた方はご一報くださいっ!
オススメの音楽
オススメの服
パナマボーイ(原宿)
オススメのスポーツ
オススメの映画
でも幅広くたくさん観ます。
オススメのウェブサイト
オススメのラジオ
中学生くらいの頃から何気に聞き続けています。
オススメの国
オススメの動物
なんてったって猫。
オススメのお店(食べ物系)
トニーズピザ(吉祥寺)
オススメのマンガ
オススメの花
オススメの飲み物
好きな日本の地名
都内で住みたいエリア
オススメのクリエイター
好きな有名人
オススメの動物園、水族館
オススメの化粧品
オススメのくだもの
オススメのパワースポット
好きな色
趣味
行ってみたい国
その他行ってみたい場所
やってみたい趣味
やってみたい仕事
あってみたい人
老後の計画
妄想デートプラン
妄想旅行プラン
最近あった衝撃的な出来事
最近の仕事
今のお仕事をはじめたきっかけは?
今のお仕事をはじめて何年目ですか?
子供の頃の夢は?
一番印象的だった仕事は?
仕事をする上で気をつけていることはなんですか?
休日はなにをして過ごしていますか?
友達になりたい、友達に多いタイプ
恋人にしたいタイプ
笑うツボが同じ人
自分の性格は?
――好きな雑誌の、『GALS LIFE』って一体なんですか!?
80年代の、ちょっとエッチ系のティーン雑誌なんですけど、言葉づかいとか、表紙の雰囲気とかがとにかくヤバい……すごくいいんですよ!
――(ネットで検索)。ああー、表紙のテイストはステレオテニスさんの作品に通ずるものがありますね。
確かに、言葉づかいも気になります。表紙に「アメリカ人になる方法」って書いてありますね。どうやってなるんだろう。私もなりたいですよ……アメリカ人。それとこの、「ギャルズを読んでいれば絶対BUSUにならないぞ!」っていう見出しも、よくないですか? この、かる~いノリというか、バカバカしい感じがとにかく好きで(笑)。
――実際に、今読んでる雑誌とか、昔読んでいた雑誌はどういったものがありますか?
ふつうに、90年代の『オリーブ』とか『zipper』、『CUTiE』大好きでしたけど……。でも、いわゆるオリーブ少女っていうのとはちょっと違ったかもしれない。『オリーブ』は本当に大好きなんだけど、少し醒めてたというか、心酔して、なりきる感じではなかったですね。
――実際にバゲットを紙袋に入れて小粋に散歩とかはしない……的なことですか。
っていうか、私ギャルにもなってみたことありました。雑誌も『vivi』とか読みだして。今のギャルというより、ちょっとポップな感じだったんです。丁度2003年前後とかくらい。
――えええええええええ(驚)!!!! 本格的にギャルじゃないですか。
99年頃、京都でmicro microというVJユニットを組んでいたんですね。それが、ギャルVJっていうコンセプトだったんですよ。ギャルっぽくど派手でポップな感じで、例えば、当時はVJってビデオテープを使っていたんですけど、ビデオテープの黒いのが嫌だねっていうので、ピンクのVHSを使ったりして、細かいところにも徹底的にこだわって。常に「ギャルクリエイティブ」を意識しつつ、チームのHPやロゴデザイン、VJ機器に至るまで徹底的に「ギャル仕様」を押し出していましたね。でも、やり続けていくうちにもっと、より身近に感じる自分のクリエイティブの芯みたいなものを突きつけてみたくなって……。
それで、これからどうしようって話をしていたときに、友達の家にあったレトロな食器を見て、これだ! ってなったんですよ。……メラミン食器ってわかります? あの、ファンシーな絵が書いてあって、子ども用の、昭和~なやつです。あれを見たとき、ずきゅーんときたというか、グッときたというか、引き寄せられてしまって。この衝撃と気持ちの安定感はいったいなんだろうと!
それをきっかけに「子供頃の無我夢中だった80年代をテーマに表現してみよう」って決めて、ステレオテニスの活動を始めたんです。ロゴデザインや、HP、衣装、イベントに出演するときの自分たちの身の振りまで徹底的に80′s仕様!
普段はデザイン事務所に勤務していたので、趣味の延長だったし、すぐに辞めるつもりだったのですが、DJの横にいるあの2人組はいったいなんだ、的に目立ってしまい、映像以外の、グラフィックやディレクションのような依頼が徐々に増え、軌道にのってしまって。
――で、現在に至るという感じですか?
そうですね。名古屋のテレビ番組で、いとうせいこうさん司会のVJが集まる番組で、唯一イロモノ担当で出演した事もあります。そのとき、エンライトメントさんや、moss design unitさん大月荘さんなど、そうそうたるメンバーが出演されていたのにも関わらず……。でもそこではじめて、みなさんと仲良くなりました。
――本格的にフリーでお仕事を始めたのはいつごろですか?
東京に来てからですね。2005年頃です。当時働いていた京都のデザイン事務所の先輩達に東京へ行ってみない?と誘われて、一緒にやめて東京でその先輩とかとルームシェアを始めたんですよ。でも、移ってすぐは、東京のおもしろさがわからなくて。どこにおもしろい場所があるのかもわからないし、友達も少ないし……。
東京がおもしろいって思えるようになったのは、ある新宿二丁目のイベントに行ってからなんですよ。私、当時二丁目がどんな場所なのかも全くしらずに行って。あとで知って、ああ~! ってなったんですけど(笑)。
そのイベントは、来ている人たちがみんな、もう本当に尖っていて「どうしたらそんなの思いつくの!?」というくらい、ファッションからなにから凄いんですよ。80年代なテイストも、まだ今ほど気軽にファッションに身取り入れられない頃から絶妙なバランス感覚とオンリーワンな奇抜さで表現していて、それ以来、東京で自分の表現の可能性を見つけることができました。
――ところで、占いができるんですね! すごいです。
できる、ってほどではないんですけど、タロットと星占いを趣味でやり始めました。星占いとかファンタジーで歴史あって素敵ですよ。といっても、本格派すぎるやつじゃなくて……
――本格派すぎるやつって、『anan』の広告ページに載ってる、パープルの帯を背に名前と顔写真がズラっと並んでるアレですか。
そういった恐怖系ではなくて、もっと80年代風の、おまじない☆みたいな、リリカルでファンタジーなイメージがあって、そういう雰囲気のビジュアルも好きだし、合うなぁと。「鏡に向かって三回ウインクすると恋がかなうゾ!」みたいな。もうそれって、当たるも何も気持ちじゃん、みたいなおとめちっくさが重要で(笑)。女の子はちいさなころからステッキ振り回して魔法でなんでも解決してほしいほど、悩みが多いですからね。
――それはいいですね! 私もぜひ占ってほしいです。ステレオテニスさんご自身も、占いにはよく行かれるんですか?
最近、サイキック系の人に鑑定してもらったことがあるんです! そしたら、仕事関係はすっごく良い結果が出たんですけど、私の守護霊、恋愛関係について聞くと「とにかく仕事しろ」と怒られてしまいました。本当に! いくら聞いても、仕事をしろと。守護霊でさえ放棄するような恋愛の運命なのかなぁと逆に悩みが増えました……。
――(それは、ステレオテニスさんの守護霊が僧侶とかチェリーボーイだったりで恋愛にうといだけなのでは? と思いつつ、以後雑談)
【まとめ】 『オリーブ』を読みながらギャルファッションに身をまとうという守備範囲の広さと、80年代カルチャーへの造詣など、好きなものへの深掘りもハンパないステレオテニスさん。シブカル祭打ち合わせに乱入する形でインタビューさせていただいたのですが、雑談の合間にもいろいろなシブカル祭。での展示アイデアを提案していて、さすがの一言でした。
デザイン事務所を経て、VJやグラフィックデザイナーとして活躍。現在は80年代を基調としたカラーを得意とする独自のアートワークを展開。イベントにVJとして出演の他、アパレルブランド (galaxxxy、jenny fax他)とのコラボデザインから、アートディレクター、TV番組のロゴやオープニングデザインなど、その活動場所は多岐に渡る。
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第六回:犬山紙子&峰なゆか 第五回:Shueh Jen-Fang 第四回: Julie Watai 第三回 平野紗季子さん 第二回: ステレオテニスさん 第一回: 松井えり菜さん安全ちゃん
全世界の安全の祈念と貧困ガールの蜂起を呼びかけるべく、08年よりアクティビストとして活動開始。現在は『GINZA』や、WEBマガジン『Houyhnhnm』などのコラム連載でも暗躍中!
http://anzenchan.org/