安全ちゃんのクリエイターインタビュー
全世界の貧困ガールの蜂起をよびかけるブロガー・安全ちゃんが自らインタビューアーとなり、 個性豊かな参加クリエイターの女子たちを訪ねました。
第四回: Julie Watai
12 10/17 UP
Julie Wataiさんとの一問一答
オススメの雑誌
『Make magazine』
オススメの本
『スノウ・クラッシュ』(ハヤカワ文庫)青春の基盤となった本はSFです。
オススメの音楽
チップチューン、エレクトロニカ
オススメの服
ブランドだとSnidel。フェミニンなデザイン、またはゲームTシャツにデニムの組み合わせ
オススメのウェブサイト
まとめブログの網羅と、WIRED.jp、KOTAKU
オススメの国
イタリア。2年在住していました。
オススメのお店
レトロゲームショップ、ゲームショップに行くのが趣味。青山ブックセンターとヴィレッジヴァンガードもよく行きます。
オススメのマンガ
『AKIRA』。私のすべてだと思っています。
オススメのガジェット
興味が沸いたら何でもすぐに手を出すし、新製品を誰より早く持っている人には敬意を表します。あとファービーをコレクションしています。音の出るガジェットや電子工作キットが好き。
オススメの化粧品
手作り化粧品を作るのにハマっています。シートパックは好きでよくやります。
オススメのパワースポット
暖かくて自然の多い場所や水辺。水中。
オススメの夜遊びスポット
クラブイベントでたまにDJをやったりライブやったりします。
趣味
電子工作。癒し。
行ってみたい国
シンガポールで個展をやりたい。アジアの国に興味があります。
やってみたい仕事
ゲームを作ってみたい。アプリのADVゲームの企画とシナリオをやってみたい。
老後の計画
壮大な引きこもりプランを考えています。田舎に家を買って、ゲームや漫画、小説を買い集め家から一歩も出なくても楽しめる老後を送りたい。毎日オンラインゲームをやりたいです。そのために今働いています。
妄想デートプラン
本屋さんでデート。お互いの趣味趣向が分かるので効率がいい。
妄想旅行プラン
世界中の電気店を巡る旅をしたいです。特にアジアは興味あります。
最近の仕事
ムック本をプロデュースしました。企画出したり撮影したり、編集さんやライターさんと共同で作っていく課程が楽しい。今までほぼ一人での制作が主だったので新しい楽しみを見いだしました。
今のお仕事をはじめたきっかけは?
可愛い女子の写真を撮ってプレゼントしてみたところ、可愛い女子から異常にモテたからです。
今のお仕事をはじめて何年目ですか?
もう10年になります。
子供の頃の夢は?
漫画家かプロの同人作家
一番印象的だった仕事は?
7年前に初めて出した本の仕事
仕事をする上で気をつけていることはなんですか?
休日を計画的にとること。休みを取らないと仕事の精度と速度が落ちるので。
休日はなにをして過ごしていますか?
家でゲームやコミックスを消化しています。絶対に家から出ません。
友達になりたい、友達に多いタイプは?
遅刻する人が多いです。友達になりたい人は、自然体で生きてる人がいいです。
恋人にしたいタイプは?
そっと見守って、時々かまってくれるなら何でもいいです。
怒るポイントは?
太った?って聞かれること
自分の性格は?
わかりにくいし、わかりにくい。いつも自然体で生きていますが、理解できない人も居るようです。
――じゅりちゃんといえば、ファービー魔改造の動画ですが、あれはどこからインスピレーションを得たのですか?
アメリカにサーキットベンディングっていう、普通のおもちゃをわざと壊して遊ぶ文化があって、ファービーはその定番なんですよ。海外のサイトに情報がたくさんあるから、基盤をみながらいろいろ試しています。
電子工作については、ゼロからプログラムを作るのではなくて、既存のプログラムを利用してつくるのが好きですね。手芸感覚です。最近も、ライブで使うためのシンセサイザーを何個かつくりましたよ。昔のパソコンで使っていたような音がでるんです! 今はネットで調べればすぐ作り方わかるので、みんなばんばん電子工作を楽しんでほしいですね。
――ライブの楽器も自作なんですね。そういえば、ライブで使っている蛍光灯の衣装も自作ですか?
あの蛍光灯は、CSSLというバンドが製作・演奏している楽器なんですよ。蛍光灯が発するノイズを楽器として利用しているんです。使っていると、ちょっと感電します(笑)
――化粧品も自作ということですが、DIY全般がお好きなんですか?
そうですね! 化粧品は、高級化粧品に入っている成分を調べて、その成分を単品で買って、高級成分を高濃度で配合したものを作り、自分の顔で実験ということを繰り返しています。といっても、これはけっこう危なくて……。自分の肌にあわなくて顔中に発疹ができたこともあるんですよ。でも、こりないですね。ときどき失敗もありつつ楽しんでいます。
――行ってみたい国、アジアとのことですが、アジアはよく行かれるんですか?
はい。特に、アジアの電気店が好きで、旅行に行ったら電気店を絶対に調べて必ず立ち寄りますね。むしろ電気街がメインかも(笑)
アジア独特の電化製品って、おもしろいんですよ。ガジェットにも国民性があって、例えば、タイやインドには電子仏像があるんです。ボタンを押すと、がーっと仏像が出てきて、ライティングとともに音楽が鳴り出して……めっちゃ派手なんです。
それと、基盤を開けてみてわかる国民性の違いもありますね。前、中国の電化製品の基盤を開けたら中がぐっちゃぐちゃで。はんだづけの方法とかも、日本では絶対ありえないようなやり方だったので、衝撃を受けました。でもまた買いたくなるんですよね。
――ところで「老後の計画」欄、めっちゃ詳細かつ具体的に書かれていますね。
そうなんですよ! 今、女性は100歳まで生きてもおかしくない時代じゃないですか。引退してからの40年をどう生きるかということは、めっちゃ考えていますね。老後、誰にも迷惑をかけたくないから、とにかく生活を充実させようと思って。充実していたほうがボケないと思うし。漫画とかゲームとかがめちゃくちゃ完備された家を買って、望遠鏡で夜は星を見たり……。体が動かなくなってもネットゲームを楽しみたいですね。今は、ネットゲームって胴体視力が重視されるようなものが多いですが、今後は老人用オンラインゲームが来ると思うんですよ。うっかり若者がログインすると説教されるような(笑)。2chにも、すでに50歳以上のための板がありますしね。別に、老人だけで楽しまなくても、ネットなら若い人ともつながっていられるし。
――その通りですね! 私も老後が心配になってきました……。
やりましょうよ! ネットゲーム!
【まとめ】じゅりちゃんは、お話の中から繰り出される一つ一つのエピソードがとにかく濃い! 好きなものは、とことん調べ尽くすタイプなんだなということがビンビンに伝わってきました。話し方も、話し言葉をそのまま原稿にできるくらい理路整然としています……。それでいていつも完璧に可愛らしいので、もしかしてじゅりちゃん自体がマッドサイエンティストが電子工作で作り出したアンドロイドなのでは? という疑惑が……。
Julie Watai:
コンテンポラリー・アーティスト。電脳都市に混在するアニメ、漫画、アイドル、コンピューターゲーム、ハードウェア等々 を一つの素材として再構築。エディット音楽のよう に文化をサンプリングし、マッシュアップした作品で文化の二次創作を行っている。機材 + ガールズポップ写真集『はーどうぇあ・がーるず』が発売中。
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第六回:犬山紙子&峰なゆか 第五回:Shueh Jen-Fang 第四回: Julie Watai 第三回 平野紗季子さん 第二回: ステレオテニスさん 第一回: 松井えり菜さん安全ちゃん
全世界の安全の祈念と貧困ガールの蜂起を呼びかけるべく、08年よりアクティビストとして活動開始。現在は『GINZA』や、WEBマガジン『Houyhnhnm』などのコラム連載でも暗躍中!
http://anzenchan.org/