安全ちゃんのクリエイターインタビュー
全世界の貧困ガールの蜂起をよびかけるブロガー・安全ちゃんが自らインタビューアーとなり、 個性豊かな参加クリエイターの女子たちを訪ねました。
第一回: 松井えり菜さん
12 08/31 UP
松井えり菜さんとの一問一答!
オススメの雑誌
オススメの本
オススメの音楽
オススメの服
オススメのスポーツ
オススメの映画
オススメの国
オススメの動物
オススメのおかし
オススメのお店(食べ物系)
オススメのお店(それ以外)
オススメのマンガ
オススメのレシピ
オススメの花
オススメの飲み物
都内で住みたいエリア
オススメのファーストフード、ファミレス
好きな有名人
オススメの薬
オススメのインテリアショップ
オススメの動物園、水族館
オススメのくだもの
オススメのパワースポット
オススメのキャラクター
オススメの山手線の駅
好きな色
趣味
行ってみたいお店
行ってみたい国
その他行ってみたい場所
やってみたい仕事
老後の計画
妄想旅行プラン
妄想おでかけプランを教えてください!
最近あった衝撃的な出来事
最近楽しかったこと
最近の仕事
今のお仕事をはじめたきっかけは?
今のお仕事をはじめて何年目ですか?
子供の頃の夢は?
一番印象的だった仕事は?
仕事をする上で気をつけていることはなんですか?
休日はなにをして過ごしていますか?
典型的な一日のタイムスケジュールは?
友達になりたい、友達に多いタイプは?
恋人にしたいタイプは?
怒るポイントは?
自分の性格は?
――モチーフは自画像が多いですよね。
はい。自画像のほうが、モデルさん手配しなくてすむのでてっとり早いんですよね。それに、モチーフの中では顔が一番おもしろい。顔って、髪、肌、目、唇……と、全部質感も違うし、いろんな要素があるんですよ! それを書き分けるのが、すごく楽しいです。
描くときはいつも、鏡を見ていますね。だから、描いた時期によって顔が違うんですよ。昔描いた絵を見ると、ああ、このときニキビがここにあったんだな、とかわかります。実は、だんだんしわも増えてきているんですよ! いつか、若いときの絵から順番に並べていって、だんだん老化が……みたいなのもやってみたいですね。
――そういえば、下から鼻の穴が見える角度で描くことが多いのもなにか理由があるんですか?
あります! 鼻の穴がみえたほうが、絵の中に暗さがでるんですよ。暗さというのは……髪の毛の黒と鼻の穴の黒とまつげの黒と目の中の黒、すべて違う黒じゃないですか。その、暗さの違いを描くのがすきなので。鼻の穴は出したいですね。
絵のインスピレーションも、自分の顔から始まることは多いですよ。例えば、何か食べた後に、歯に海苔がついていて、その歯と海苔のコントラストが鍵盤にみえたりとか
ありますね。あと、あわせ鏡で自分の顔を見てみると、自分の顔が分裂しているみたいに見えるじゃないですか。それをモチーフにしたこともあります。
インスピレーションということでいえば、やっぱり私はおもちゃが好きなので、新しいおもちゃをゲットしたときなんかも、これを描きたい!と思います。
――作品中に登場しているおもちゃが、実際にアトリエにあるのを見て、なんだかときめきました。やはりおもちゃも重要なんですね。
リアルなものとファンタジーが同居している世界を描きたいと思っているんですよ。とにかく、絵を見て楽しんでほしいですね!
私、絵はエンターテイメントだと思うんですよ。もともと、絵画というのは宗教画であったり、何か目的があって描かれていたものだけど、現代では、絵というのは完全に社会と切り離されていますよね。今はじゃあなんなのか、というのを自分なりに考えてみると、やっぱり、エンターテイメントかなと。見る人に楽しんでほしいと思って描いています!
――エンターテイメントといえば、メディア出演時も気合い入った衣装で来てくださったり、サービス精神旺盛ですよね。
それは……着るのが好きだし、仕事なので。仕事だからきちんとやろうという感じですね。
――仕事なので! なんと立派な……。
別に、キャラ作りとか、パブリックイメージとしての松井えり菜を気にしたりということはないです。結局絵で勝負しているので。絵が一番です。
――ストイックですね……! さすが「性格:生まじめ☆」なだけありますね。気晴らしに遊びに行ったりはするんですか?
気晴らしといいますか、京都精華大学でやらせていただいた講師業が楽しかったです。毎日絵ばかり描いていると、やっぱり煮詰まってしまうので。講師の仕事を始めたのは、それもあるんですよね。仕事をして、それが気晴らしになるって最高じゃないですか。
飲み会とかはあまりいかないですね。私、お酒飲めないんですよ。だから、お酒の場があんまり楽しくないんですよね。人との会話は……電話が多いかもしれないです。人と面と向かって話すのは、結構苦手かもしれないですね。
――ああ、わかります……。私も人と話すのは苦手なので……。ちなみに、普段の生活は?
普段は朝から晩までアトリエに籠もっています!
【まとめ】
インタビュアーも聞き手も、人と話すのが苦手という恐るべき状況下で行われた第一回インタビュー。そんな中、松井さんは、人と話すのが苦手という発言が信じられないほどビシバシとインタビューに答えてくださりました。両者一切無言のまま、インタビューが終了するという可能性もあった中、完全に松井さんに救われた格好です……。そんな地上に降り立った守護天使・松井えり菜さんは、現在シブカル祭で展示される予定の、新作を鋭意制作中だそうです!
画家、現代美術家。2004年に自画像「えびちり大好き」でGEISAI#6の金賞を受賞。同作品がカルティエ現代美術館のコレクションとして収蔵される。多摩美術大学油絵科卒業の後、東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了。スペインのジョアン・ミロ美術館での個展をはじめとして海外での展示も多く、企業主催の展覧会にも多数参加している。
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第六回:犬山紙子&峰なゆか 第五回:Shueh Jen-Fang 第四回: Julie Watai 第三回 平野紗季子さん 第二回: ステレオテニスさん 第一回: 松井えり菜さん安全ちゃん
全世界の安全の祈念と貧困ガールの蜂起を呼びかけるべく、08年よりアクティビストとして活動開始。現在は『GINZA』や、WEBマガジン『Houyhnhnm』などのコラム連載でも暗躍中!
http://anzenchan.org/